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2004年07月24日

土星のリング

カッシーニが撮影した土星のリングの画像。素晴らしくきれい。しばし猛暑を忘れられます。

PIA05421.jpg

Moriの天文ページ

2003年03月02日

脳が視覚の認識を遅らせる?


「産業技術総合研究所 (産総研) と東北大学の研究によって、40mくらいの距離までは、脳が音の遅れを自動的に認識・補正していることが明らかになった」のだそうです。スラッシュドット ジャパンより。
  1. 自分から対象までの距離が40m以内であれば、音に適切な遅延があると、光と同時に認識される
  2. 自分から対象までの距離が40m以内の場合、40m先の光と全く同時にヘッドホンで音を呈示すると音が先に到達したように錯覚してしまう
脳は音の速さを知っている

遅れてやってきた音と先に届いている光を同時に認識するということは、視覚から受け取った情報を、それと認識するまでのほんの少しの間脳のどこかにためておくんでしょうか。インターネットで動画を見るときのバッファリングみたいに。それにしても凄い発見だなぁ。視覚もかなり編集・加工されてるんですね。そういえば、昔々、未知の陸地に乗り込んだ開拓者の話で、巨大な船がそこにあるのに先住民がそれを認識できなかったというのを何かの本で読んだことがありました。今までちょっと疑っていましたけど、あれ、たぶん本当の話でしょうね。脳がでかい船の認識の仕方を知らなかったんだ。

2003年01月12日

重力の速さ

アインシュタインの理論によると重力の伝達速度は光速と等しいらしいんですが、それをアメリカの国立電波天文台のチームが観測結果から証明したそうです。CNN より。クエーサーの発する電波が木星のそばを曲がりながら通過する様子を観測することで証明できたとのことですが、それでどうして重力の伝達速度がわかるのか全然わかりません(笑)。なんでも 400km 離れた場所にある髪の毛の太さを測るくらいの精度が必要だったそうです。それにしても、重力の伝達速度って、イメージできます?

人間の精神は経験から、経験は五感からつくられるものであり(経験主義)、その五感は視覚も含めて(光にも速度があります)全て過去に起こった出来事を脳に伝えています。私たちは過去を経験し続けています。過去とは、実際に今存在するものではありません。つまり、五感で経験しうる「現実」は、厳密にいうと、現在実際に在るものでありません。色即是空。過去を経験し続け、そこから形作られる人間の精神には、実体があるのでしょうか。この問題に救いを与えたのがカントです。ア・プリオリなもの、経験によらずとも人間の精神に宿るもの。時間と空間。美。「禅とオートバイ修理技術」で明らかにされたもの。クオリティ。インターネットは、それらを交換する場所でもあります。

驚異の重力ズームレンズ

ブラックホールの強力な重力によって光が曲がり、レンズのような効果が生まれる重力レンズ。ハッブル望遠鏡が200万光年の幅の重力レンズを虫眼鏡のように使って、22億光年の彼方(!)の銀河団を撮影することに成功しました。素晴らしい写真に思わず息をのむ……。

Moriの天文ページ

宇宙の写真を見ていつも不思議に思うのは、それが美しいことです。

2002年12月06日

木星の衛星

木星には39個もの衛星があり、そのうち22個は1999年以降に発見されたそうです。まだ名前もない衛星です。このほど国際天文学連合がそのうち10個の衛星に名前をつけました。

Themisto
Iocaste
Praxidike
Harpalyke
Isonoe
Erinome
Taygete
Chaldene
Kalyke
Magclite
Callirrhoe

木星の名前はローマ神話に登場するユーピテルからとられたため、これらの衛星は彼の愛人および愛人との間に生まれた子供、それに孫の名前からつけられたとのこと。ロマンチックですね。名前の最後が e になっているのは、木星と反対に自転している衛星だそうです。ユーピテル……。もしや、名前の最後が a から z まで揃うくらい愛人やら子供がいたのではありますまいか。そこらじゅうに、わらわらと。

2002年12月03日

ナノテク温度計

物質・材料研究機構が開発した温度計がギネスブックに登録されたそうです。産経新聞社より。その大きさは直径約85ナノメートル、長さ数千ナノメートル(1ナノメートルは100万分の1ミリ)。仕組みは水銀温度計と同じで、電子顕微鏡で覗くと温度がわかるというもの(笑)。「毛細血管内の温度計測や半導体の異常検出などに応用できる」というから、実際に使うために作られたんですね。遺伝子工学もそうですが、ナノテクにもちょっと不気味なところを感じたりして。

2002年12月01日

LIVE! ECLIPSE

12月4日14時、皆既日食をインターネットで生中継。アフリカとオーストラリアから。

LIVE! ECLIPSE 2002

科学と叙情。