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2005年12月05日

プラウト主義

資本主義の次に来るべき未来のシステムとして考えられた共産主義はその後の運命を秘密警察とともに歩み、いまやすっかり没落してしまいましたが、やはりどんな時代でも「次」を考えるのは重要な訳で。やっぱり考えてる人がいるんですね。ラビ・バトラのプラウト主義は面白いです。資本主義と社会主義のハイブリッドみたいなシステム。いまの単純な弱肉強食の原理では資本主義が崩壊するみたいなことを書いてます。彼の主張が実現可能かどうかはともかく、次のシステムについて考えをめぐらすのはは大切なことですよね。

2003年09月07日

過去最高の経常利益

上場企業の連結経常利益は前期比16.7%増え、過去最高になりそうとのこと。日経新聞より。ううむ。そろそろ景気も回復するのだろうか。

2003年02月21日

日本が人民元切り上げ提起へ

塩川財務相が G7 で人民元の切り上げに向けて協議するよう問題提起するとのこと。読売新聞より。とうとう来たか、という感じですね。これは人民元が固定相場制で不公平なのを、なんとかしろということです。記事にある「中国による“デフレ輸出”が世界同時デフレの一因」というのは、本当にそうだと思います。そもそも為替が不公平なんだもの。そういえば、イラク攻撃の裏テーマに中国への石油の輸出があるとかないとか。だんだん中国へのマークもきつくなってきますね。

2003年01月23日

老後の生活は日本次第?

アメリカ最大の公的年金運用会社が、日本株への2億ドルの投資を開始したそうです。時事通信より。う~ん、このタイミングですか。ここらあたりで日本経済も底をうって、上昇に転じるのでしょうか。相変わらずインフレ目標の設定でも意見がまとまらない自民党を見ていると(今度は小泉首相が消極的なんだそうな)、政府の経済政策に希望がもてるとも思えませんが。2億ドルという金額も、多いような、少ないような、微妙なものがありますね。ちなみに日本の年金資金が暴落を続けた日本株の買い支えに使われ、巨額の損失を出しているという噂もあったりして。この話が本当なら、2億ドルじゃ済まない額が消えてるんでしょう。

2003年01月07日

消費税

経団連や塩川財務相・竹中センセイが消費税を上げようと話していたら、小泉首相が「私は消費税の引き上げはしない」と断言した模様。日経より。相変わらずですね。小泉内閣は、経済政策に関しては閣僚間でまったく意志が統一されていない不思議な内閣です。柳沢金融担当相がいた頃は塩じいと竹中センセイとでバラバラに動きまくる3バックシステムを形成して、おまけにデフレ万歳の日銀総裁がボランチに入るという、もっと訳がわからない状況だったんですが(笑)。各大臣がお役所の言いなりだということなんでしょうか。それにしても、増税増税、また増税です。本気で海外移住を考える今日この頃。

2002年12月17日

後退

麻酔もかけずに日本経済の手術をしそうな勢いだった竹中センセイ、大幅に路線変更。「金融分野緊急対応戦略プロジェクトチーム」は解散、「金融問題タスクフォース」なる特命チームを新たに編成するも、木村剛氏ははずされる模様。不良債権処理は減速することが決定的に。アサヒ・コムより。あ~情けない腹が立つ。あれだけ大言壮語しながら、金融担当大臣と経済財政政策担当大臣を兼任しながら、結局銀行に負けたんですかセンセイは。日本経済を危機的状況に追いつめてまで病根を手術しようとしたこの3か月間を、政府は全く無駄にするようです。株価が下落し、膨大な資産が日本から消えて、ただそれだけでした。

2002年12月16日

8410

凄まじいですな。日経平均8450円。本日の最安値は8410円。9日間続落するのは、11年ぶりだとか。8400円を割ると、生命保険会社の保有する株式が含み損に転じるそうです。ぼちぼち気をつけた方がよろしいかと存じます。銀行の普通預金口座に1000万以上預けている方も、要注意です。とりあえず、資産を分散しておくのが安全かと。なにしろ竹中センセイのことですから、逝くときはガツンと逝くと思います。

任期満了

ああ、やっとかわるんですか。日銀総裁。これはグッドニュースです(笑)。なにせ現総裁はアメリカのエコノミストにまで「なんであいつは日本の為に働かないんだ?」と言われていましたから。後任人事についての小泉首相の談話が笑えます。後任には、「まず見識を持っている方、それとデフレ退治に積極的な方」が適当だとおっしゃっております。裏を返せば……です(笑)。

2002年12月01日

地下経済

日本の2000年度の地下経済の規模は、売春・密航・偽ブランド商品、違法ドラッグなどを含めて約19兆3000億円。時事通信より。これは、日本のシンクタンクが算出した数字だそうです。中でも脱税が全体の73%を占めているとのこと。

この19兆円という数字がピンと来なかったので、お約束通りに各国の GDP を調べました。多分、ノルウェイ・デンマーク・トルコあたりの GDP に相当する額です。単位の換算を間違えていなければ(笑)。世界ランク25位前後。地下経済の話でこんなことを書くのもなんですが、日本の体力は相当なものです。傷つかずの個人資産が1,400兆円もあって景気が悪いんだから、訳がわからないですが。邱永漢先生によると、今の日本は工業的な豊作貧乏なんだそうです。なるほど。